ツイート捏造の手口について
スクリーンショットがどれだけ怪しいものかを示すため、手口について紹介することとしよう。ここでは最も簡単な方法を用いるが、それだけツイートのスクリーンショットが証拠として弱いものかを分かっていただけるかと思う。
捏造するツイートを選ぶ
今回は、このツイートを選ぼう。
この一文の一番下を、「一方、日本人はすき焼きを食べた。」と書き換えた捏造スクショを作りたいと思う。調味料の配合には厳しいのがアメリカの人
— 筆冩近衞(良いWEB) (@CurseJewelDemon) February 21, 2021
バーベキューでも液体派と粉末派があるぐらい
一方日本人は塩こしょうにわさび醤油で霜降り肉を食べた
ソースを表示しよう
早速、ツイートを選び、F12を押してみよう。この操作をすると、開発者向けの画面が出てくる。本来は表示を確かめるためのツールなのだが、まあ何でも目的外のことは可能なわけで…。 ついでに上の方のスマホとタブレットのマークを押すと、スマホ表示になる。
ツイートの表示を書き換えよう
表示したら、編集したい部分をターゲットにしよう。 スマホとタブレットのマークの左にあるアイコンをクリックしてONにし、編集したい文言をクリックする、すると… 編集したいところのソースまで表示してくれる。これはありがたい。早速次のように、「一方、日本人はすき焼きを食べた。」と書き換えてみよう 後はEnterキーを叩くだけで 表示されるツイートの表示が見事に変わった。
あとはこれをスクリーンショットすれば、あっという間に捏造されたスクリーンショットが出来てしまうのである。
ちなみに、同じ要領で日付も変更できちゃうぞ。悪用しないようにね!
更に表示幅を変更しよう
ただツイートを編集しただけでは芸がない。そんなときは、表示幅を弄ったりして、スマホの表示に似せてみよう。
表示部(左側)の一番上の、画面幅を変更するバーを押してみよう。F11で全画面表示にすると自由度が上がるぞ! 任意のスマートフォンを想像しながら、表示を変えてみるだけで、お手軽にスマホの表示に似せられる。これでかなりの人が本当のツイートと間違えてしまうだろうね!
スクショって怖いんだね
この説明を読んでいただいて、スクリーンショットに対する警戒心が上がったかと思う。フェイクニュースが叫ばれる中、このような原始的な捏造も多発している様子である。
聡明な諸兄は、SNSを利用する上で、様々な可能性を考慮して行動して欲しいし、受け取られる可能性についてもしっかり考えて行動して欲しい。
そう願いながら、このエントリを締めることとしたい。