筆冩近衞言行不一致録

雑感をある程度毒抜きされた戯言にして吐き出す。

書店利用、Amazonからのシフト

昨日はスーパームーンだったという。生憎、曇り空の為、大きな満月を拝むことはかなわなかったが、今日も月が気持ち大きいかも知れない。

 

最近、私は書籍を(できるだけ)書店で買うようにしている。一時期多かったと聞く、「店で見て通販で買う」生活の逆パターンである。

昨今、都市部を中心に、Amazonの配送に度々問題が生じている事と、その現場での薄給の過剰労働の話題が絶えないのもあり、送料無料の通販生活に疑問を持つようになった。

一方で、現実の書籍小売店と言えば、売上が上がらず、青色吐息どころか店じまいの話をしばしば聞く。郷でも地場の書店が1つ潰れたという。

そこで、私は可能な限りは地場の店を使う事にしようと考えたのである。配送業者(大体は業者間取引の運送業者の片手間らしい)にいらぬ気を使わせるなら、直接出向いて買えるものは買おう。そう考えたのである。

1kmも歩けば買えるものをAmazonで注文し、それで届かぬ届かぬと苛立っていた生活が嘘のようである。書店は思ってるより本を置いてあるもので、それなりにメジャーなものなら普通に置いてあるのである。デジタルイラストの(初歩的な)技法書、ちょっとしたエッセイ(例としてえらいてんちょう氏の本も普通にあった)、そして人文科学の読み物(今日は「銃・鉄・病原菌」を買った)も、意外と置いてあるものである。さすがに大手出版社でないものは置いておらず、発注できるか問い合わせを待つ形になったが。

これが郷に帰ったらそうもいかない…と見せかけて仕事の帰りなら、そこそこの書店にでくわせるので、またそこで買えばいいだろう。今日確認して明日わかってそれから数日待つ、それで良いではないかと最近思い始めている。

どこででも買えるものは、そこそこの値段(そもそも新書は再販制度で定価が守られているが)で近くで買おう、そんな考えである。すぐに手に入れたいと思わず、落ち着いて待ち、そして落ち着いて楽しむ事である。

私の5年後の未来は、コンテンツダウンロードか実店舗購入、90%がどちらかになっていると思っている。ネットでしか出来ないことはネットで、現実で物理的にできることは現実で物理的に、これからの(何となくの)目標である。

 

書籍に限定するつもりはないが、食料品の次に多く買うものが、私の場合は書籍である為、書店を利用していると書いた。新書にしても(中)古書にしても、買えるものは地場の店を利用しよう。なんとなくそう思い、なんとなくそうしている。